HOME > ニュースページ > 経済 > 詳細

重慶モデル実行で 重慶市は事実上破産

2012年04月17日

 【新唐人日本2012年4月18日付ニュース】薄煕来は重慶市のトップを務めた期間中、政治業績のためにいわゆる重慶モデルを打ちたてました。薄煕来更迭後、重慶市の債務が5,000億元に上ることが判明。この金額は2011年中国全土で発行した債券の半分、重慶市財政収入の5倍に相当するそうです。専門家は、いわゆる重慶モデルは、事実上は災難性モデルだったと指摘します。


薄煕来は重慶でいわゆる“革命歌を唄い、マフィアを撲滅する”運動を打ち立てるため、繁栄の虚像を作りあげ、2011年の重慶の経済は2007年に比べ2倍に発展したと吹聴。

経済学者茅于軾さんは、薄煕来は大量のプロジェクトを行ったが、その資金の出所に疑問を投げかけます。借金で行ったとしたら返すのは結局庶民だと述べます。

経済学者 茅于軾さん
「もし、生産が向上して、効率が上がり、 浪費が減少したら、お金が残るのはあり得ますが、この面の事は彼はやっていません。何もやっていなければ、借金するしかないのです。その借金、将来誰が返済しますか。恐らく庶民が返すしかないでしょう」

アメリカサウスカロライナ大学の謝田教授は、いわゆる重慶モデルとは、実際はあちこちから借金して、金を騙し取った災難性モデルで、騙された人は涙を飲み込むしかないと指摘します。

米サウスカロライナ大学 謝田教授
「重慶市の債務総額は5,000億元に達し、遠くから見れば提灯だったのに、近づいてみれば穴だったのです。政府の財政収入は1,000億元で、重慶政府はすでに破産しているのです。事実上はそうです。重慶モデルは中国経済を深淵に導く機関車なのです」

薄煕来が推進した重慶モデルは、5つの重慶を建設すると叫んでいました。つまり、公共賃貸住宅の整備、都市化の拡大、就職の増加、大学の警備員配備など。資金を集めるため、重慶市政府は国債と民生の名を掲げて、債券を大量発行し、債務総額は5,000億元に達しました。一方、1,000億元の財政収入では、公務員の給与と各種支出がやっとまかなえる程度で、事実上、重慶市は破産しているのです。
新唐人テレビがお伝えしました。

 

トップページへ